本をめぐるミステリ
共犯マジック : 北森鴻 人の不幸のみを予言する謎の占い書「フォーチュンブック」。偶然入手した七人の男女は、運命の黒い糸に絡めとられたかのように、それぞれの犯罪に手を染める。 ヘビイチゴ・サナトリウム : ほしおさなえ 屋上から墜落死した先輩の死を不思議に思った海生は、友人の双葉と共に真相を探りはじめる。様々な噂が飛び交う中、国語教師も墜死した。 小説家志望だった彼は、死んだ女生徒と小説を合作していたが、何故か死の直前に新人賞受賞を辞退していて…。 詩人である作者の独特な言語感覚に彩られた、ミステリ・デビュー作。 鳥居の赤兵衛 : 泡坂妻夫 「鳥居の赤兵衛」は大盗賊の活躍を描いた貸本屋限定・十巻ものの手書きの読本だ。滅法面白いと評判だが、貸本屋の急死と同時に紛失した。続きを読みたい清元の師匠・閑太夫は、この読本に秘められた秘密を探るが…。表題作など、色黒でぎょろ目の辰親分が鮮やかな十手捌きを披露する人気捕者帳シリーズ八篇。 青年のための読書クラブ : 桜庭一樹 東京・山の手の伝統あるお嬢様学校、聖マリアナ学園。校内の異端者(アウトロー)だけが集う「読書クラブ」には、長きにわたって語り継がれる秘密の“クラブ誌”があった。そこには学園史上抹消された数々の珍事件が、名もない女生徒たちによって脈々と記録され続けていた―。
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